一人暮らし始めたて「サトウのごはんに手を出したら負け」の

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一人暮らし始めたての私

「サトウのご飯に手を出したら負けだよね」

「鍋食いは人間じゃない、犬」

「平日忙しいなら週末に作り置きをすればいいんだよね。タッパーはセラミックのお洒落なやつで」

「さらに忙しい時はご飯だって冷凍しておけばいいし。冷凍室大きい冷蔵庫買った」

「お弁当とか前日の夜ごはん詰めるだけ」

「1週間に1回、2500円分買い物するとしてさ、外食費除けば月1万で朝昼晩作れるじゃん?」

 

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6年後の私

「サトウのご飯、その辺の古米よりうまい」

「洗い物はそもそも出さない」

「使われないタッパー」

「冷凍庫には実家から送られてくる調理済みカレー(冷凍)と、消費期限切れる直前に慌てて突っ込んだ食パンの袋」

「"夜ごはんの残り"がそもそも存在しない」

「そもそも買い物に行かない」

 

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なぜヒトは自身の自炊スキルに過剰な期待を抱いてしまうのだろうか。

17歳の秋から一人暮らしを始めたので、もう6年も経つのかーと不思議な気持ちになった。

でも考えてみてほしい。週に何回飲み会が入るかわからないのに、迂闊に生鮮食品など買えないのだ。作り置きしても悪くなる前に食べ切れないかもしれない。そもそも家に毎日帰れる保証はないんだから。

友達とのランチとか職場の人との飲みといった人との繋がりを断ってまで優先すべき自炊はない。

自分ではそう思ってるけど、「自炊してる=ちゃんとした人」「自炊してない=生活力ない人」という短絡的なレッテル貼られるのがいつも釈然としないんだよな。下手に自炊するほうが金かかるのに。

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ワークシェアリングとかシェアクローゼットが流行るんだし、ご飯シェアとかできたら面白そうだよね。「肉じゃが作りすぎちゃって。よかったら食べてください」という可愛いお隣さんとのラブイベントではなくてネット上で発生する世界ってよくないですか?衛生法に怒涛の勢いで引っかかりそう。

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ご飯シェア、基本は物々交換だけど、口コミランキングによって料理上手と判定された人だったら1回料理提供すれば5回くらい他の人の料理貰えて、逆に料理下手な人は10回とか提供して一定の評価を得ないとポイント高い美味しいご飯にはありつけない、みたいな。そして家庭力・女子力の格付けランキングが勃発し、ランキング上位の人がレシピ本とか出版しちゃうんだよね。

しばらくすると芸能人とかユーチューバーとかが参戦し始めて、そういう人の手料理は味は普通なのにプレミアついて1品で1000唐揚げ分くらいの価値を持つ…。

食事が通貨。こんな腐った世界、俺が変えてやる!とフライパン片手に立ち上がったのは、芸能人や著名人の料理のインフレのせいで料理人だった両親が経営難・自殺に追い込まれ、孤独に育った少年。ネットネイティブとして様々なツールを駆使しながら食事通貨の理不尽な世界と戦っていく!という話が見えた。書籍化待ったなし。よろしくお願いします。

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逆走レベルで脱線したのでこの辺でやめることにする。今回は最近食べて美味しかったご飯の写真でお送りしました。

では。