ハーゲンダッツはスタバより安い

ハーゲンダッツって実はスタバより安い。でもハーゲンダッツの方がスタバより断然特別感があって非日常だ。自分がカフェイン中毒で誇張抜きにカフェを利用しない日がないことを差し引いても、ハーゲンダッツのヴェルタースオリジナル感はすごい。こんな素晴らしいものを貰える私は特別な存在うんぬん。

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頑張った自分へのご褒美は、ちょっとリッチな甘いもの。

実はこの概念ってそもそもハーゲンダッツの広告が作ったものなのだ。

これ世界最強のマーケティング集団と名高い某外資メーカーのマーケターに言われて目から鱗だった。自分の生来のものと思っていた感覚すら操作されていたのか!みたいな。

 

ハーゲンダッツ広告に起用する女優は柴咲コウ。仕事もプライベートもスマートにこなす女性のイメージ。

モデルストーリー(背景)は、例えばこんな感じだろうか。

 

最近夜を徹して取り掛かっていた大きなプレゼンをようやく終え、好感触を得て疲労感と達成感のなか帰途につく。ふらっと入った家の近くのコンビニで、手に取ったのはハーゲンダッツ。いそいそと家に帰ってルームウェアに着替えて、さっき買ったハーゲンダッツにスプーンを差し込むのだ。口に入れた瞬間、「冷たーい!」口の中でとろける甘さに、苦労が報われた気がした。

 

いやーベタだね。でも一人暮らしの女性って結構こういうの身に覚えがあると思う。

ちょっとリッチな甘いものって例えばケーキとかでもいいのだ。でもそこにハーゲンダッツを並べて違和感ないのがハーゲンダッツのすごさというか。

 

ハーゲンダッツといえば最近の「幸せのハーゲンハート」の広告も良かったよね。蓋を開けた時の形がどんなタイプのハート形かってやつ。アイス買おうかなって思ってコンビニ行った時に、あのハートを思い出してちょっと買ってみようってなっちゃうもの。しかも元の商品を変える必要なくてせいぜい特設サイトを作るくらいだから費用もかかってなくて。あれは代理店が作ったらしいけど、やるじゃんハーゲンダッツ。

知らない人はこちら。

http://www.haagen-dazs.co.jp/haagenheart/

 

私のハーゲンダッツの一番古い記憶は、インフルにかかった小3の時に、日頃「ハーゲンダッツは高いから」って買ってくれない母親が病院の帰りに「ハーゲンダッツ買ってあげるから、薬苦いけど一緒に頑張って飲んでね」とチョコ味のダッツを買ってくれたこと。そのインフルの薬って本当に舌が痺れるくらい苦かったし、まあチョコアイスと食べようが苦いものは苦いんだけど、「名案でしょ!」みたいな顔した母親が面白くて、「ほんとだ苦くない」って言いながら食べた。あの時からハーゲンダッツはちょっと特別。

 

もうバイトで20分働けばハーゲンダッツくらい買えちゃうんだけど、「特別」が多ければ多いほど人生って豊かになると信じてるから、今日もコンビニのアイス売り場の前で財布とにらめっこしながら迷う自分でありたい。

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