ペーパー学生が海外で手探りぼっちレンタカー旅(準備編)

海外旅行続きと風邪でだいぶ間が空いてしまったので、ブログ移行も兼ねて、昔留学してた頃に書きかけた記事でお茶を濁そうと思います。

 

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留学先の大学での授業も残すところ一週間のみ。翌週末の金曜日からの期末試験に向けて大学のパソコン室や図書館の人口密度が渋谷の交差点前くらいになってきた月曜の午後のことである。案の定席にあぶれたので、最近大学に出来たちょっとお洒落な喫茶店で、カフェモカにドーンと刺さったチョコレートバーを溶かし混ぜながら、「そうだ、旅行いこう」と思ったのが事のはじまりだった。

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「期末試験終わったら即帰国しなきゃだし今のうちに観光したい」
「3泊4日くらいの旅行なら帰ってから試験勉強する暇あるっしょ」


思い立ったが吉日、チョコバーの残りを噛み砕いてカフェモカを飲み干し、ガイド本の地図を眺めて星空が世界遺産レベルに綺麗な湖に行くことに決定。ただしもちろん一人旅(試験前だからと皆に断られた)。
でもその湖、空港があるような都市部からは程遠い場所にあるらしく、バスも一日に一本レベルでしか出ていない。しかも片道3時間かかって3000円くらいする。しかも他の観光地に寄ることもできなくなるし、3泊4日旅でこれはちょっと…と思ってネットで他の方法を調べると、「レンタカーでの旅がおすすめです」とのこと。
ペーパードライバー(教習所以外で運転したのは実家の親の車を3回だけ)だけど、海外の見知らぬ土地で、レンタカーで一人旅、しちゃう??


ということで、ノリと勢いで飛行機とレンタカーを予約した。さらに翌朝日本領事館に行って免許の翻訳を作成申請をした。ちなみに日本人がこの国で運転する方法は3つある。一つは日本で国際免許を取得しておくこと。私は住民票やらの関係で手続きが面倒だったのでしなかった。二つめはこっちで現地の免許に切り替えること。免許取得後2年未満の人はお金余分に払って実技試験を受けなきゃいけない。そして私が選んだ三つめは、日本の領事館で免許の翻訳を作ってもらうこと。安上がりで簡単だけど、レンタカーの保険料が高くついたりするらしい。まあそこは妥協。翻訳は2日後に無事に受け取った。同じ左側運転とはいえ、ペーパードライバーなのに、こんな薄っぺらい紙きれ一枚で海外で運転できちゃうのか…と思った。ともあれ最低限の準備は完了。


なんだかテンション上がってきて、じゃあせっかく星空撮るんだし、一眼レフ買うか!とカメラを購入してしまった。カードの限度額にヒヤヒヤした。この国ってなんでこんなに物価高いんだろう。人生で一番高い衝動買いだった。

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そんなこんなでその週末の土曜から火曜まで3泊4日レンタカーひとり旅が決定した。ホテルは初日はバックパッカーズをとれたけど、日曜は全部埋まってて予約できなかった。車中泊(※法律か何かで禁止されてる)はマズイのであとはノリで頑張る。車の運転に関して、国内旅行経験豊富なルームメイトのアメリカ人に事情説明してアドバイス求めようとしたら「RIP」って言われたけど、がんばって生きて帰りたいね。


一番怖いのは未だ使ったことのないガソリンスタンドの利用方法である。どうやってガソリン入れるやつ開くんだろう。ドライバーでこじ開ければいいの?多分セルフだよね?ビビって放火魔みたいにガソリンあたりに撒き散らす未来が見えた。日本の自動車学校は仮免講習のプログラムにガソスタ利用方法の実技を入れるべきだと思う。

 

準備編はここまで。前編に続く。

他人の人生に興味がない

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実家には3000冊を超える本がある。父が読書家だった。2部屋の壁面を上から下まで埋め尽くす本棚に収まりきれず、父の広いベッドの枕元や端や足元には未読の本が積まれていた。幼い頃昼寝をするべく父のベッドにダイブすると(子供たちの布団は昼間は押入れに仕舞われていたので)積まれた本が跳ねて山が崩れ、その度に私は新しい本に出会った。蒼穹の昴とかノルウェイの森とか竜馬がゆくとか。昼寝をするつもりが本に夢中になって休日が潰れたこともあった。

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大学入学時、「英米文学科に入る」と言ったら「じゃあこの辺は読んでおかないとな」と、本棚から処方箋のように本を取り出して私に寄越してきた時はワクワクした。いい家に生まれたな、と思った。(結局1年で英文科を辞めて別の大学に入り直したので、さほど役には立たなかったのだが。)

 

父への旅行土産やプレゼント選びは簡単だった。文庫カバーか栞を買っていけばまずハズレはない。まあ今はカメラも趣味なのでカメラグッズを買っていくこともある。

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変わったのは数年前。なんとなく本が増えていない気がした。本棚は埃っぽくなっていた。

今年の誕生日プレゼントを選ぶ段になって、父に「最近本読む?」と聞いてみた。

「読まなくなったなあ」と父は苦笑いをした。

 

「他人の人生に興味がなくなったんだ。この歳になると、どうもね」

 

読書をしない父。他人の人生が描かれた物語に興味を持てない父。想像もつかなかった。ちょっぴりショックだった。

 

まあそれはいいのだ。外野がやいやい言うことじゃない。それ以上に、その言葉を聞いて「小説は他人の人生が描かれたもの」ということに思い至り、なるほど!となった。

 

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私も以前ほどには読書をしなくなって、代わりに週3〜5で誰かと飲みに行って話をする。それで結構「他人の人生を知りたい欲」が満たされてるから、小説を月2〜3冊ペースの読書で十分なのかな、と気付いた。てっきり単純に時間を何に使うかってことだけと思ってたんだけど、心理的な作用も大きいのかもしれない。読書量と人と話す量って反比例しない?孤独な時が一番本を読んでた。

 

飲み会で話すこと。友人の今後の将来。先輩の子供時代の話。花屋で花束を買う人の周りに今日生まれるドラマ。街頭で世界平和を訴える人のこれまでの生き方。宗教に魅入られた人の価値観の変遷。

 

今のところ他人の人生への興味は尽きなくて、私は尽きる前に自分の人生終えたいなって思った。

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以上長々と近頃酒飲んでばかりなことの言い訳でした。おわり。

僕のツアーコンシェルジュ

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台湾旅行に来てるんだけど、ホテルの部屋にすごいのあった。

自由に持ち運び可のスマホで、国内通話・インターネットがフリー。さらにその他ツアーや新幹線のチケットのリコメンド&予約や台湾文化の特集記事までシェアされてる無料サービス。QRカードを読み込めば、主要駅までホテルのリムジンが送迎してくれる。

 

これめちゃくちゃ優秀じゃない?正直「うわ負けた」って思った。そうだよね、国内にWiFiスポット増やすとかsimフリーの通信枠増やすとかより、これ一台あれば外国人旅行客は快適に旅できちゃうもんね。この端末だとまだ設定時に答えた指向(Fashionista, Night-Owl, Culture-loverなど5項目くらい)に応じておすすめツアーを表示するレベルに留まってるけど、ここ発展させたらホテルに泊まった旅行客に「その人だけのツアーコンシェルジュ」を提供できるのでは??と考えてみて楽しくなった。

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絶対に行きたい場所、ゆっくり派or活動派、有名どころor隠れ名所、アクティビティor鑑賞、予算、何時までにホテルに帰りたいか、などの複数の質問に答えていけば、コンシェルジュ(コンピュータ)がシミュレートして旅のプランを作ってくれるって感じの。それくらいのIoTな技術力もうあるよね。

道順もそのスマホコンシェルジュが示してくれるし、チケットやお店の予約も取ってくれて、至れり尽くせり。途中で「もうちょっとここいたい」とか、「隣の席の地元っ子にここオススメされたから行ってみたい」とかの要望を聞いて、カーナビのルート再探索の要領でプラン立て直してくれたりしたら最高。

 

切実にこれ欲しい。というか作りたい。誰か考えてそうだけど、実装されてないのかな?事前に細かく自分だけの計画を立てたい人には向かないかもだけど、とりあえずガイドブックに目を通した程度でノープランに飛び込んでみて、あとは現地で遊びながら次やることを考える、という私みたいな人にはすごくありがたい。

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話ちょっとずれるけど、コンシェルジュってそれだけで憧れる響きありませんか。バイトのおつかいで新宿の某5つ星ホテルに缶詰になって仕事してる人に煙草と原稿を届ける業務があるんだけど、私が自社のロゴ入りの袋持って近づくだけでスッとホテルコンシェルジュの人が現れて、「○○社の方ですね。××先生にお荷物のお届けでしょうか」と毎度スマートに対応してくれるのがクールだと思ってる。いつかロビーにコンシェルジュ常駐してるマンションに住みたい…。

まずは某ホテルに入るだけで「宿泊客じゃないな」と判断される言動と身なりを是正するところから頑張ります。

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台湾ビールうまい。

一人暮らし始めたて「サトウのごはんに手を出したら負け」の

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一人暮らし始めたての私

「サトウのご飯に手を出したら負けだよね」

「鍋食いは人間じゃない、犬」

「平日忙しいなら週末に作り置きをすればいいんだよね。タッパーはセラミックのお洒落なやつで」

「さらに忙しい時はご飯だって冷凍しておけばいいし。冷凍室大きい冷蔵庫買った」

「お弁当とか前日の夜ごはん詰めるだけ」

「1週間に1回、2500円分買い物するとしてさ、外食費除けば月1万で朝昼晩作れるじゃん?」

 

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6年後の私

「サトウのご飯、その辺の古米よりうまい」

「洗い物はそもそも出さない」

「使われないタッパー」

「冷凍庫には実家から送られてくる調理済みカレー(冷凍)と、消費期限切れる直前に慌てて突っ込んだ食パンの袋」

「"夜ごはんの残り"がそもそも存在しない」

「そもそも買い物に行かない」

 

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なぜヒトは自身の自炊スキルに過剰な期待を抱いてしまうのだろうか。

17歳の秋から一人暮らしを始めたので、もう6年も経つのかーと不思議な気持ちになった。

でも考えてみてほしい。週に何回飲み会が入るかわからないのに、迂闊に生鮮食品など買えないのだ。作り置きしても悪くなる前に食べ切れないかもしれない。そもそも家に毎日帰れる保証はないんだから。

友達とのランチとか職場の人との飲みといった人との繋がりを断ってまで優先すべき自炊はない。

自分ではそう思ってるけど、「自炊してる=ちゃんとした人」「自炊してない=生活力ない人」という短絡的なレッテル貼られるのがいつも釈然としないんだよな。下手に自炊するほうが金かかるのに。

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ワークシェアリングとかシェアクローゼットが流行るんだし、ご飯シェアとかできたら面白そうだよね。「肉じゃが作りすぎちゃって。よかったら食べてください」という可愛いお隣さんとのラブイベントではなくてネット上で発生する世界ってよくないですか?衛生法に怒涛の勢いで引っかかりそう。

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ご飯シェア、基本は物々交換だけど、口コミランキングによって料理上手と判定された人だったら1回料理提供すれば5回くらい他の人の料理貰えて、逆に料理下手な人は10回とか提供して一定の評価を得ないとポイント高い美味しいご飯にはありつけない、みたいな。そして家庭力・女子力の格付けランキングが勃発し、ランキング上位の人がレシピ本とか出版しちゃうんだよね。

しばらくすると芸能人とかユーチューバーとかが参戦し始めて、そういう人の手料理は味は普通なのにプレミアついて1品で1000唐揚げ分くらいの価値を持つ…。

食事が通貨。こんな腐った世界、俺が変えてやる!とフライパン片手に立ち上がったのは、芸能人や著名人の料理のインフレのせいで料理人だった両親が経営難・自殺に追い込まれ、孤独に育った少年。ネットネイティブとして様々なツールを駆使しながら食事通貨の理不尽な世界と戦っていく!という話が見えた。書籍化待ったなし。よろしくお願いします。

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逆走レベルで脱線したのでこの辺でやめることにする。今回は最近食べて美味しかったご飯の写真でお送りしました。

では。

氷コーヒーとか氷いちごとか

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この夏に見た車内広告の中で一番「おおっ」と思ったやつはコレ。

キリンの生茶のお茶氷。何がいいかって、「帰ったらやってみようかな」と思えるところだよね。さらに生茶のお茶氷が気になって検索かけたら、Kurashiruっていうお料理サイトとコラボしたお茶氷レシピの動画を掲載した、シンプルで素敵な公式サイトが出てくる。

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冷やし茶漬けとか結構好みなので、もう少しこのサイトしっかりアピールして欲しい。

こちら→http://www.kirin.co.jp/products/softdrink/namacya/discover_tea_2.html

 

周囲に聞くと意外と「あー、お茶氷の広告ね。見た見た、あれいいよね」という反応が返ってくる。割とみんなの心にとまってる広告なのに、もう一歩サイトへの誘導が欲しいなって感じでした。控えめさもジャパニーズで悪くはないけど。

 

ちなみに個人的にはミスドとかが昔出してた氷いちごが大好きでした。

氷のやなとこって溶けて味が薄まるところだけど、これは氷を溶かすことが楽しくなる。氷コーヒーもしかり。

氷いちご復刻希望です。偉い人どうかひとつ。

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ハーゲンダッツはスタバより安い

ハーゲンダッツって実はスタバより安い。でもハーゲンダッツの方がスタバより断然特別感があって非日常だ。自分がカフェイン中毒で誇張抜きにカフェを利用しない日がないことを差し引いても、ハーゲンダッツのヴェルタースオリジナル感はすごい。こんな素晴らしいものを貰える私は特別な存在うんぬん。

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頑張った自分へのご褒美は、ちょっとリッチな甘いもの。

実はこの概念ってそもそもハーゲンダッツの広告が作ったものなのだ。

これ世界最強のマーケティング集団と名高い某外資メーカーのマーケターに言われて目から鱗だった。自分の生来のものと思っていた感覚すら操作されていたのか!みたいな。

 

ハーゲンダッツ広告に起用する女優は柴咲コウ。仕事もプライベートもスマートにこなす女性のイメージ。

モデルストーリー(背景)は、例えばこんな感じだろうか。

 

最近夜を徹して取り掛かっていた大きなプレゼンをようやく終え、好感触を得て疲労感と達成感のなか帰途につく。ふらっと入った家の近くのコンビニで、手に取ったのはハーゲンダッツ。いそいそと家に帰ってルームウェアに着替えて、さっき買ったハーゲンダッツにスプーンを差し込むのだ。口に入れた瞬間、「冷たーい!」口の中でとろける甘さに、苦労が報われた気がした。

 

いやーベタだね。でも一人暮らしの女性って結構こういうの身に覚えがあると思う。

ちょっとリッチな甘いものって例えばケーキとかでもいいのだ。でもそこにハーゲンダッツを並べて違和感ないのがハーゲンダッツのすごさというか。

 

ハーゲンダッツといえば最近の「幸せのハーゲンハート」の広告も良かったよね。蓋を開けた時の形がどんなタイプのハート形かってやつ。アイス買おうかなって思ってコンビニ行った時に、あのハートを思い出してちょっと買ってみようってなっちゃうもの。しかも元の商品を変える必要なくてせいぜい特設サイトを作るくらいだから費用もかかってなくて。あれは代理店が作ったらしいけど、やるじゃんハーゲンダッツ。

知らない人はこちら。

http://www.haagen-dazs.co.jp/haagenheart/

 

私のハーゲンダッツの一番古い記憶は、インフルにかかった小3の時に、日頃「ハーゲンダッツは高いから」って買ってくれない母親が病院の帰りに「ハーゲンダッツ買ってあげるから、薬苦いけど一緒に頑張って飲んでね」とチョコ味のダッツを買ってくれたこと。そのインフルの薬って本当に舌が痺れるくらい苦かったし、まあチョコアイスと食べようが苦いものは苦いんだけど、「名案でしょ!」みたいな顔した母親が面白くて、「ほんとだ苦くない」って言いながら食べた。あの時からハーゲンダッツはちょっと特別。

 

もうバイトで20分働けばハーゲンダッツくらい買えちゃうんだけど、「特別」が多ければ多いほど人生って豊かになると信じてるから、今日もコンビニのアイス売り場の前で財布とにらめっこしながら迷う自分でありたい。

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イヤホンをつけたくならない街はいい街

カナル式イヤホンが好きだ。つけ始めたときは普通のものより差込みが深い感じに不快感あったけど(うまいっ)、今はもうカナルじゃないイヤホンは音漏れしてないか気になって集中できない。あと外界から孤立してシャットアウトされてる感じいいよね。こんなに人がいてこんな喧騒の中にいるのに孤独っていうの示唆的。

 

イヤホンを外すと街に溶け込む心地がするので、旅行先で好きな街に出会うと無意識にイヤホンをしまって、そこにいる人々や自然と同じペースで呼吸している。そんな自分に途中で気付いた瞬間「また素敵な街に出会えた」と嬉しくなるわけです。逆にそうでもない街だったとしても、音楽を聴いていれば孤立した自分の世界に没入して、Englishman in New York みたいな気分になれるのでそれもそれでエモい。

 

どう転んでも幸せな頭をしている、という話でした。

 

ちなみに先日Bluetooth接続のワイヤレスイヤホン買ったらかなり音ズレするやつで、スマホの音ゲーが地獄になったので音ゲー卒業できました。禁音ゲーしたい人はぜひ。

 

Sting - Englishman in New York

https://www.youtube.com/watch?v=d27gTrPPAyk&feature=share